慶應義塾大学・経済学部『英語』 -現役慶応義塾大生が徹底分析-

◎試験の概要

◎ここ数年を通じての全体概観

 慶應義塾大学経済学部はかつて「三田の理財」といわれ、伝統的に看板学部とも言われていることからも(最近は法学部だという説もあるが)、問題形式は英語科目に限らず記述式・論述式の問題を多く出題するなど、バラエティーに富んだものとなっている

英語においては、100分という膨大な試験時間の中で、例年800wordsを超えるような長文読解問題3題に加えて、和文英訳1題自由英作文1題を出題している。いずれの大問も英語を得意とする受験生でも対策を怠ると難しいものとなっており、試験時間100分という長い戦いにはなるが時間が足らないということも起こりうる。時間配分にも注意されたい。

 また、足切りの基準も明確に定められているのが経済学部である。同大学の法学部も英語と歴史によって足切りを行っているが基準点が公表されていないのと比較して、経済学部は毎年足切り基準点が公表されている。まずは足切り基準点を超えなければならないので、受験生はここを第一の目標として定めるといいだろう。また、当たり前だが、英作文の対策を十分にやることは大事だが、長文の対策も行わないと意味がないので両輪で対策を行う必要がある。

 出題内容をみてみると、ここ数年は全く同じ構成・問題タイプを踏襲しており、おそらく2020年度も同じタイプの問題を踏襲すると思われる。長文読解問題に関してはオーソドックスなものであるが、その中に発音・アクセントについての問題や、文法語法問題もみられ、足切りの事を考えるとこれらの問題も甘く見ることなく確実に正解していきたいところである。

和文英訳問題は、問題文の注意点にも書いてあることだが、日本語のままの発想だと英訳しにくい文を英訳させるタイプの問題で、柔軟な発想が求められる。過去問を多く解いて慣れていく必要がある。

最後の自由英作文問題は、地方国公立以上のレベルが要求されていると言っても過言ではない程レベルの高いものが求められている。大問1~3で読んだ長文に関連するテーマが2題出題されるので、その中から自分が書きやすいテーマを選んで書くことになるが、その際、長文の中から最低1つを引用して書かなければならないことに注意したい。その他にも注意点はあるが後述する。

 以上の通り、慶應義塾大学の中でも特に対策に時間を要する学部である。受験生は事前の準備を抜かりなく行い本番に備える必要がある。

◎各問題タイプの特徴と対策

・長文読解問題(大問1~3)

 例年、オールマークシート形式のオーソドックスな長文読解問題が3題続いている。出題内容は、内容理解を問う問題を中心に、発音・アクセント、文法・語法、並び替え問題と多岐にわたっている。足切りの事も考えると、文法問題等の取りこぼしは避けていきたいところである。

 また、慶應義塾大学はどの学部においても国語はないが、その代わり英語で現代文の力を見ているものと思われる。そのため、設問内容も早稲田大学の一部の学部のように本文の目立たないところや細かいところを問うというよりは、段落ごとに内容をしっかり理解しているかを問うといった論理的思考力を問う設問が多い。よって、表面的に読んでいただけでは簡単にダミーの選択肢にひっかかってしまうので、各選択肢をよく読んで迅速かつ慎重に消去法で選択肢を検討していかなくてはならない。

 出題されている文章のテーマは多岐にわたるが、主に社会問題にかかわるテーマ(選挙権18歳引き下げの是非、同成婚の是非など)が多い印象を受けるので、普段から問題集や過去問を通じてそれらの文章に慣れておくことが必要である。

また、文章の分量は700words~900wordsとやや多いので試験時間の短さも考慮するとある程度の速読力も必要となる。普段から音読などを通じて速読力を磨く必要がある。

 対策としては、単語・熟語・文法は高いレベルで完成させたうえで、『やっておきたい700(河合出版)』といったレベルの高い長文問題集を通じて慣れていき、過去問演習を十分丁寧に行い、選択肢の癖などを自分の中で把握しておくのが良い。

・和文英訳問題(大問4)

 日本語に訳しにくい文章をわざと出題して英訳させるタイプの問題である。問題文の注意点にも書いてあるが、頭の中で分かりやすい日本語に直してから英訳すると簡単な単語・文法で書けることが多く、柔軟な発想が求められる。ただ、似たような問題を出題する大学は意外と難関国公立にもみられるので必要なら合わせてそちらの問題も解いておきたい。

 対策としては過去問を解くことが一番効果的ではあるが、いきなり解いても英訳しにくいものばかりで、戸惑ってしまうと思われる。

そこで、まずは基本的な日本語を用いた基本的な英語例文を頭の中でいくつか覚えておくと、比較的文構造を崩さずに書けるようになる。オススメの参考書は『大学入試英作文ハイパートレーニング和文英訳編(桐原書店)』である。

・自由英作文(大問5)

 長文読解問題で読んだ2つテーマに沿った2つの設問(A),(B)の中から1つを選んで、問題1~3をもとにして、自分の意見を英語で書く自由英作文問題である。設問はイエス・ノーの2つの立場に分かれるものを設定しているので、どちらかの立場に立って答案を作成すればよい。

その際、他の大学の自由英作文問題と違って気を付けたいことは、答案作成の際の注意点が多く、中でも最大の特徴は本文中から何かしらの引用を最低1つしなくてはならない事である。(引用の仕方は問題文に印刷されているので、それらを参考にされたい。)

そのため、試験が始まったら、まず最初に大問5のテーマを見て、長文読解問題を解きながら、引用に使えそうな部分も見つけておくことが重要である。

 その他の注意点としては、①箇条書きは不可であることと②自分と異なる見解に言及し、それに反論することである。①に関しては当たり前の事なので特筆することはないが、②に関しては、普段から社会に関心を持ち自分と異なる立場の意見にも耳を傾けていなければ、なかなか解答することが出来ないかもしれない。

小論文の対策にもなるので、日頃から身近な社会で起きていることについて関心を持つことを心がけよう。また、反対意見に反論するときはHoweverやButといったディスコースマーカーを効果的に使うとよい。段落についての指定はされていないので、上手く段落分けをしながら書くと見やすい答案となる。

 以上のことを考えると、この問題は約20分~25分で大体150words~200wordsぐらいの分量を書くことが求められていると思われるので、時間配分には注意したい。

 対策としては、このタイプの問題は慶應義塾大学経済学部のみなので、過去問を解くことが最も効果的である。

その際、作成した答案は誰かに添削してもらうと良い。なかなか英作文の間違いは自分では気付けないものや平凡なものが多い。特に、三人称単数のsや時制、複数形などには気を付けたい。

内容面でおかしなことを書いてしまっていることもあるので、充実した内容を書けるように質を上げていく事も同時に大事である。

また、いきなり過去問が難しいと思う受験生は、問題集を使って基礎から対策を行うとよい。オススメの参考書は、『大学入試英作文ハイパートレーニング自由英作文編(桐原書店)』である。

まとめ

今回は、慶應義塾大学・経済学部・英語の問題について、武田塾松戸校のA先生に分析していただきました。

勉強ができるようになるために大切なことは、できる人がどのように考えていて、どうやって解いてるのかを知り、それを自分自身だけでできるようになることがです!考え方の部分、そこがなければ努力の割には結果に結びつきません。

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