慶應義塾大学法学部 『日本史』 2019年度分析(前編)-現役の慶応大生が徹底解説-

 2019年度の慶應義塾大学法学部の『日本史』はどのようなものだったのか、設問別に分析し講評を載せておく。

日本史の分析においては確実に正解したい問題については〇、差が出る合否に影響する問題は△、解答不能な難問は×を付けてあるので参考にしてほしい。

〇は確実に正解する必要がある。また、×の問題は出題頻度が低く、ほとんどの受験生が出来ないので差がつかない。そのため、出来なくてよい。大切なのは△の問題をどれだけ解けるかということである。用語集の頻度は低くなっているが解答不能ではない問題は出来るだけ拾っていきたい。

※2019年度日本史平均点
法律学科 48.03点 政治学科 50.25点

※難易度判定等はあくまで筆者の主観に基づくものであるので悪しからず。

問題Ⅰ 東北地方と北海道のテーマ史 (難)

〇(1)(2) 16 斉明天皇

 センターレベルの基本。阿倍比羅夫自体は有名だが、それに関連して派遣した天皇までしっかりと把握しておく必要がある。

〇(3)(4) 30 砂沢

 センターレベルの基本。垂柳遺跡(青森県・弥生時代中期)との違いに注意。

×(5)(6) 05 勝山

消去法でも難しいため、ほとんどの受験生が解答不能だったと思われる。

△(7)(8) 53 最上徳内 

最上徳内が得撫島まで探検したかどうかは紛らわしく判断が難しい。ただし、直前に田沼意次が調査させたとの記載があるところからこの時代の蝦夷地探検家として何とか正解を導きたい。

×(9)(10) 17 山丹   

 消去法でも難しいため、ほとんどの受験生が解答不能だったと思われる。

×(11)(12) 43 北海道会法

 消去法でも難しいため、ほとんどの受験生が解答不能だったと思われる。

〇(13)(14) 38 橋本龍太郎

 慶應法学部受験生としては確実に押さえておきたい首相の1人だが、かなり現在に近い首相なので、特に1980年代以降の対策が手薄になりがちな現役生には厳しい問題だったかもしれない。

×(15)(16) 50 無涯亮倪

 消去法でも難しいため、ほとんどの受験生が解答不能だったと思われる。

△(17)(18) 05

  古代の城を建築年度の古い順に並べる問題。一見難しそうに見えるのだが消去法を使えば正解にたどり着かないわけでもないので、諦めず解くことが大切である。ポイントは、dとeがまず初めに造られたものであること、秋田城(c)が奈良時代初期に作られていたことを把握しているかである。

×(19)(20) 06 カムイ

 消去法でも難しいため、ほとんどの受験生が解答不能だったと思われる。

×(21)(22) 02 岡本太郎

 有名な人であるが知らなければ消去法でも難しいため、ほとんどの受験生が解答不能だったと思われる。

×(23)(24) 28 尚豊

 消去法でも難しいため、ほとんどの受験生が解答不能だったと思われる。

問題Ⅱ 後醍醐天皇と建武の新政の動向 (やや難)

〇(25)(26) 34 長崎高資

 センターレベルの基本。このような問題は空欄を見ただけでも解答が思い浮かぶくらいでなければ駄目である。センター試験レベルの問題を落としてしまっては、他の問題での挽回が難しいので基礎は絶対に疎かにしてはいけない。

〇(27)(28) 13 光厳天皇

 センターレベルの基本。やや見落としがちな天皇だが、これを機に基礎的な天皇を見直しておくと良い。特に今年は天皇交代で話題の年でもあったので。

△(29)(30) 36 名和長年

 やや細かい知識だが、用語集には載っているレベルなので慶應法学部受験生としてはおさえておきたい。

×(31)(32) 04 足利義詮

 消去法でも難しいため、ほとんどの受験生が解答不能だったと思われる。

△(33)(34) 39 梅松論

 用語自体は基本だが、この文脈で導くのは難しかったかもしれない。手掛かりとしては、〔A〕が後醍醐天皇だと判定し、彼の書物の中からベターなものを選んでいくというアプローチになるだろう。幸い、選択肢の中で有名な彼の書物は『梅松論』のみなので素直にこれを選べばよい。

×(35)(36) 07 北畠顕家

 〔D〕の判別も難しいうえに、この文脈では消去法でも難しいため、ほとんどの受験生が解答不能だったと思われる。

〇(37)(38) 46 北条時行

 センターレベルの基本。鎌倉幕府の執権で有名な北条氏は、名前と代が一致しなくてはならない。彼は執権にはなっていないが、似た名前が多いためしっかり整理しておくことが必要である。

〇(39)(40) 17 光明天皇

 センターレベルの基本。確実におさえたい。

×(41)(42) 06

 消去法でも難しいため、ほとんどの受験生が解答不能だったと思われる。この問題に至っては全ての選択肢が見慣れない内容で構成されていたので実質捨て問かと思われる。

×(43)(44) 03

 消去法でも難しいため、ほとんどの受験生が解答不能だったと思われる。この問題に関しては、例えば選択肢bは多くの受験生にとって見慣れた内容だと思われるので切れたと思うが、a,c,dは決め手に欠ける難しい知識が聞かれているので迷ったと思われる。

△(45)(46) 01

 選択肢aはセンターレベルの選択肢で間違いに気付いて欲しいが、他の選択肢は正直判断に迷う。ただし、選択肢bのような事実はその後の天皇にはなかったということに気付ければ正解する可能性もあったと思われる。

〇(47)(48) 04

 消去法を上手く使えば選択肢aとdはセンターレベルの知識で適切な選択肢と判断できるので解答可能である。このように消去法を駆使すれば解答可能な問題もあるので全ての選択肢に目を通して解答できそうなものから選んでいこう。

※(41)~(48)のような選択式問題について。

 近年、頻出になった形式だが、消去法が使えないように選択肢を多くしたり、選択肢の内容をかなり難しくしたりするなど、かなりの難問揃いの傾向がある。消去法を駆使しても難しければ、問題数も多いので諦めて次の問題に行き、簡単な問題を確実にとることも必要である。

まとめ

今回は、慶應義塾大学法学部の日本史(2019)の問題を解説してもらいました。(大問3・4については後編にてご紹介させていただきます。)

慶應の法学部の日本史では、どの問題で得点しなければいけないのか、どの問題は落としても良いのかをしっかりと理解しておくことが大事です。

日本史で稼ごうという甘い考えは通用しませんので、しっかりと英語の対策も行ってください!

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